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田村 和久
Journal of Physical Chemistry C, 127(46), p.22733 - 22739, 2023/11
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Chemistry, Physical)Au(111)上のBiのUPD反応に関して、1M HClO中と[BMIM]BF中での反応を比較した。可視光反射率測定および表面X線散乱測定を行った結果、Biの反応電子数はどちらの電解液中でも同じ値であったが、一方で反応過程は大きくことなることが分かった。この違いは、Biの溶媒和の違いに起因すると思われる。
白井 理; 飯塚 政利*; 岩井 孝; 鈴木 康文; 荒井 康夫
Journal of Nuclear Science and Technology, 37(8), p.676 - 681, 2000/08
窒化物燃料サイクルへの乾式法の適用を念頭においてNpClを含むLiCl-KCl系でのNpNの電解挙動を検討した。サイクリックボルタモグラムの解析よりNpNの溶解反応は非可逆で遅いことが判明した。ただし、NpNがNpとして溶解し始める電位は理論的に導出された値に近かった。さらに、低電位及び低電流印加によるNpNの電解実験を行い、約0.5gのNp金属を回収することができた。電析物は塩と金属の混合体であるので、800に加熱し1時間保持することにより、塩と金属を分離した。
鈴木 康文; 小川 徹; 荒井 康夫; 向山 武彦
Actinide and Fission Product Partitioning and Transmutation, p.213 - 221, 1998/00
原研におけるマイナーアクチノイド消滅のための窒化物燃料サイクルに関する原研の現状について述べる。最近の研究は高温化学再処理及び物性データベース整備を軸に行われている。高温化学再処理に関しては、LiCl-KCl中でのアクチノイドの電析や窒化物の電解によるアクチノイド金属の回収などが行われている。また、NdNとCdClの反応により窒素の放出挙動が調べられた。熱伝導や照射挙動といった物性データベース整備についても述べた。
not registered
PNC TJ1407 94-001, 56 Pages, 1994/12
II価の銀イオンに関する電解試験の一環として、Ag2+を含む硝酸溶液中におけるステンレス鋼の腐食データの採取ならびに電気化学的な方法(電解還元)による銀の回収方法について検討し、以下の結果を得た。(1)Ag2+を含む硝酸溶液中においてステンレス鋼304Lは、粒界腐食を呈し、腐食は著しく促進される。(2)ステンレス鋼304Lの腐食速度は、Ag2+濃度に依存し、直線的に増加する。(3)硝酸溶液中における銀の還元電位を明らかにし、その電位において作用電極表面に銀が電析したことを確認した。(4)銀の電析率に及ぼす、不純物元素の影響はない。
田村 和久
no journal, ,
イオン液体は支持電解質なしに高い電気伝導性を有するために、電解液としての応用が可能である。一方で、イオン液体中での電気化学反応は、水溶液中での電気化学反応とは大きく異なることが分かってきた。例えば、電析反応では、電析物の形状は、イオン液体中と水溶液中では全くことなることが分かっている。また、電析反応の初期反応であるUPD反応についても、イオン液体と水溶液中では、全くことなる反応性を示す。そこで本研究では、電気化学測定、可視光反射率測定および表面X線散乱法を用いて、イオン液体中でのアンダーポテンシャル電析(UPD)反応がどのように進むのかを解析した。イオン液体に[BMIM]BFを、金属にはBiを用いた。BiのUPD反応は水溶液中では詳細に解析されており比較することが容易である。実験結果から、[BMIM]BF中のBiのUPD反応は大きくは2段階で進み、細かく見ると、3段階で進むことがわかった。また、全体としてUPD反応は3電子反応であるが、第1段階は4.4電子反応であり、イオン液体分子の共吸脱着を伴って電析反応が進むことが示唆された。